基礎型枠の取付け。
16日にベースコンクリートを打設して、じっくりと養生して、昨日から布基礎部分の型枠取付けです。
まずは、
なんとなく大雑把に見える作業ですが、この基礎の上には、誤差1㎜以下のプレカットされた土台を敷くので、この作業も同じ精度で作業が進められています。
一言で「同じ精度で」と言っても、工場で加工するプレカットと、屋外(現場)での作業がほとんどの基礎工事では、作業内容が全く違います。
木材の加工(プレカット)は、狂いの少ない集成材の柱や梁材を、コンピューター制御された機械で加工するので、高い精度の積み重ねのような作業です。
これに対して基礎工事は、土や砂利、コンクリートといった「精度」とは縁遠いものが相手で、さらに屋外での作業は、「天候」にも大きく左右されます。いわば誤差があって当たり前のこれらの物を最終的にプレカットと同じ精度に仕上るためには、その誤差をしっかりと把握して修正する技術が必要不可欠です。
プレカットは、誤差を出さない技術。基礎工事は、誤差をコントロールする技術。この相反する技術が、建物の出来の良し悪しを大きく左右する事は、言うまでもありません。
着々と進む型枠の取り付け、
そして、基礎と土台をしっかりと固定するためのアンカーボルト。
これにも精度が必要で、設置の位置や高さが適当であれば、効果が半減するどころか、構造躯体の強度を落とし「逆効果」になることもあり得ます。
大雑把な作業に見える建築工事ですが、実は、「計算ずく」なのです。
ただ大雑把にやっても、なんとなく形になってしまうのも建築工事ですが・・・。
来週月曜日、いよいよコンクリートの打設です。
ゴールデンウィーク明けの土台敷きに向けて、作業は順調に進んでいます。
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