屋根板金の葺き替え工事。
今週末は、発達した低気圧の影響で、暴風雨となる予報ですが、「今日の夕方までは、どうにか天気が持ちそう」という事で、屋根板金の葺き替え工事を予定通り、行います。
いずれにしても、リフォームでの板金工事は、1日で完了させる必要があるので、職人さんを倍以上に増やしての作業です。
まず、既存の板金をはがし、断熱材を敷き込んでから防水シート(アスファルトフェルト)を貼ります。
この断熱には、冬場に小屋裏の熱を屋根に伝えづらくする効果と、夏場の屋根の暑さを室内に伝えづらくする効果が、あります。
絶対に必要な物ではありませんが、今回の工事では、重要なポイントになります。
以前のブログに書きましたが、今回の工事には、「屋根の雪が氷の固まりとなって、一気に落ちるのではなく、その都度サラサラと落ちるようにする」という目的があり、その「氷の固まり」を作る原因の1つである、「小屋裏の熱」を遮断するための工事です。
この工程が終われば、一気に板金を葺きます。
リフォーム工事の場合は特に、時間との勝負で、これからの天候を考えると「なおさら」です。
しかし、「少人数で早く」となると、ミスを誘発するので、「人数を増やし、作業を分担して効率を上げる」のがベストです。
そして、今回のもう1つのポイントが「棟換気」です。
これは、今回 増やした装備の1つで、読んで字のごとく、屋根の「棟(てっぺん)」につける換気です。
今までは、屋根の軒先の所々に設けられた、孔の開いたスレート板から換気する構造でしたが、暖かい空気は高いところに集まるので、思うように換気ができません。
これに対し、今回増やす「棟換気」は、屋根の一番高い所に取付けるので、暖まった空気を抜くには効果的です。
また、今まであった軒先の換気孔も有効で、棟から抜けた分の空気をここから取り入れる事になります。
暖かい空気を上から抜き、新しい空気を下から取り入れる、この「高低差」が換気には重要で、空気の出口と入口のバランスで効率が全然違います。
さて今回は、空模様を気にしながらの作業でしたが、雨が降る前に無事作業を終える事が出来ました。
皆様、お疲れ様でした。
この後、明日からの暴風雨に備え、再度点検をして終了です。