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新 モデルハウス情報 4

〈 必要なもの・無駄なもの 〉

モデルハウス、プラン中。 ( ..)φ スラスラ

今、1階に1部屋、予備室を設けるか否かで、悩んでいます。

近頃のリフォームの傾向を見て特に感じるのが、「無駄を省く」という事です。
お客様に話を伺うと、「当初、必要だと思って作ったものが、実際に使ってみると、必要なかった」という事が結構あり、リフォームではまず、それらを省く作業から始めます。作るにも、壊すにも手間(費用)がかかるこの作業は単純に、「最初から、作らなければ良かった」と考えるかも知れませんが、逆に「使ってみなければ、分からなかった事」かも知れません。

最近の住宅雑誌を見ていると、個性的な建物が沢山載っています。
実際に、新しい街並みを見ても、一昔前のような、「同じプランで、外壁の色だけを変えた家」が建ち並ぶような光景は、ほとんど無く、安さを売りにしている建物でさえ、個性的になっています。
また、設計者が、自分達の斬新な設計(作品)を無意味な理屈をつけて、競い合ってる姿をたまに目にしますが、それがお客様の要望であり、なおかつ使い勝手も良ければいいのですが、「斬新=誰もやらない事」という考えは、一歩間違えれば、「使い辛いから、誰もやらない」という事もあり得ます。そんな迷惑な設計者に限って、使い勝手の良さそうなプランを見ると、「これ普通で面白くないね」なんて言うんですよねぇ。個性は、珍しさよりも、使いやすさで出してもらいたいものです。

さて、その「使いやすさ」ですが、住む方のライフスタイルによっても違います。ライフスタイル、すなわち生活の仕方は、私たちが子供の頃(30年位前)と今のように、時代によっても変わるでしょうし、子供と大人(親)のように、立場によっても、考え方は違うはずです。
家を計画するときは、「今まで、どのような生活をしてきたか」と、「これから、どのような生活をしたいか」をバランス良く考える事が大切です。とは言っても、難しく考える必要はなく、「何気ない日常生活」を想像して、それに少しの「夢」を加えれば、自ずと答えが出るのでは、ないでしょうか。
テレビドラマに出てくるような、オシャレな生活も良いのですが、今までの生活習慣を考えれば、あまり度が過ぎると、逆にストレスになる場合もあるのです。これから何十年も住み続ける家ですから、気楽に、ストレスや無駄の無い生活をしたいものです。

ここからは本題の「1階に予備室を設けるか否か」の話です。
ずいぶん前から「核家族化」は言われきましたが、加えて、子供の数も平均1人~2人ですから、昔の3世帯が同居する大家族に比べれば、必要な部屋数は、減っているのは間違えありません。
それでも、ひと昔前までは、「必要な部屋 プラス1部屋」という家が結構あり、その部屋は通常、1階にありました。
そして、その部屋は、「居間と分離した、床の間付きの和室」である事が多く、その後、普段は居間の一部として使えるように、「居間続きの床の間の無い和室」に変わり、さらに洋室へと変わりました。
この部屋は主に、両親(親戚)や友達(お客様)が来た時に、泊まっていただくために用意された部屋ですが、居間との位置関係の移り変わりを見ても分かるように、「日常生活の中で、人を泊めたり、泊まったりという機会が少なくなった」という事で、最近では、「その部屋自体、必要ない」という方も増えています。

しかし、いざ省くとなると、勇気がいるもので、注文住宅であれば、お客様に判断していただければ良いのですが、モデルハウスとなれば、話は別です。
我々が今、計画しているモデルハウスは、住宅展示場にあるような、現実逃避できそうな豪華なものではなく、あくまでも現実的・実用的なものを考えています。その中で、この1部屋はプランを大きく左右します。
これから、さらに色々な場面を想定しながら、もう少し悩んでみようと思います。

 

P.S.
モデル候補地も、ある程度絞られ、近日中には決定する予定です。
その時は、またご報告しますので、お楽しみに!

 

 

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