先日、デレビで大家族をテーマにした番組を放送していました。
以前から、大家族をテーマにした番組はありましたが、
今回見る沖縄の家族は初めてでした。
「大家族」と言うと、いつも騒がしくて、家の中がゴチャゴチャで、
常に母親か父親が怒鳴っている風景を思い浮かべますが、
今回は少し様子が違いました。
家族で買い物に行っても、小さい子供はチョロチョロしないし、
家の中も整理整頓されていて、怒鳴り声もしません。
さぞ親が厳しく、言い聞かせているのだろう思いきや、
実際は、「子供に任せで、信じる主義」という事で、あまり口出しもしません。
しかし、それは単なる「ほったらかし」とは違い、
子供達は自主的に家事を分担し、それが毎日の習慣になっていました。
ご両親の話によれば、誰が何をやると決めている訳ではなく、
それぞれの子供達が出来るときに出来る事をやるそうです。
普通に考えれば、子供たちに任せていれば、
なんだかんだと理由をつけて、やらないような気がしますが、
そうならないのが、この家族の凄いところです。
それぞれの子供たちが「何のために」「誰のために」という事を理解し行動しているのでしょうか。
我々大人の社会を見ても、そんな事を考えて行動している人は少ないと思いますし、
逆に「損得勘定」が先の人も多いと思います。
私は、この番組を家族で見ていて、思わず我が子を見てしまいましたが、
この事は、子供と言うよりは親の問題の方が大きく、「子供に厳しく」は間違えではないにしても、
「怒られるから仕方なく」ではなく、「やる必要性」や「意味」を大人が示し、教える必要があると感じました。
「馬を水辺に連れて行く事はできても、水を飲ませることはできない」という、ことわざのように、
最終的には馬(本人)の気持ち次第であり、いかにその気にさせるか、
今風に言えば、いかにしてモチベーションを上げるてやるかです。
今回の沖縄の大家族の子供たちのように、やる意味を理解して行動する習慣は、
たとえ環境が変わったとしても、その中で意味(理由)を見つけて行動できるのでしょうね。
何気なく見ていたテレビ番組で、とても大切な事を学びました。