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東区H様邸 リフォーム工事 1

今回のリフォームは、内部の水回りの入れ替えと、外壁・屋根のメンテナンスです。

作業は、内部と外部を分けて、約1ヶ月の工程です。
「工期短縮」を考えれば、内部と外部の作業を同時進行させたほうが良いのですが、その反面、工事車両が増え、ご近所へ迷惑をかけたり、作業効率も悪くなるので、あえて分けて作業を進めます。

主な作業内容は、
〈内部〉
・ユニットバス交換
・洗面台交換
・給湯ボイラー交換
・流し台交換
・脱衣室スガ漏れの原因究明と対処
・便器交換
・脱衣、台所、トイレの壁天井クロス張替えと床張替え
〈外部〉
・外壁コーキング打ち替え
・屋根・外壁塗装
です。

 

【内部作業 1日目】
既存ユニットバスの解体。


水を止め、洗面化粧台と給湯ボイラーを撤去してから解体作業開始です。
解体専門の職人さんは手際が良く、早く綺麗に作業を進め、半日程度で作業が終了しました。
この間大工さんは、台所の床暖房の発掘作業です。

東区H様邸 床暖発掘

今回、流し台をL型からI型に変えるため配置が変わり、それに伴い床暖房も移動します。
まずは、既存のパネルの位置を把握するために、床暖パネルに傷を付けないように慎重に発掘します。

東区H様邸 床暖パネル

ほぼ1日がかりで、パネルが姿を現しました。
(〃 ´ ω`)_c▽~  お疲れ様でした。

 

【内部作業 2日目】
新規ユニットバス下地。

東区H様邸 UB下地

今回は、ユニットバスからシャワーユニットへの変更ということで設置寸法が変わり、下地造りが少し複雑です。
事前に図面を見ながら充分検討を重ねていますが、建物の若干の狂いを鑑みれば、既存ユニットを壊してから現状を見て判断する必要があります。
リフォームの場合、建物の図面があったとしても、実際の構造と違うこともあり、いくつかのパターンを想定して準備を進めます。「解体してみてビックリ」なんてことはよくある話で、その辺を予測しておかなければ工事がストップしてしまい、水まわりの場合は特に困ります。
今回も床の構造に相違がありましたが、それも想定の範囲内で即対応できました。
そして脱衣室は毎年、春になると天井から水が漏れてくるという事で、その時の状況を詳しく伺うと、間違いなく「スガ漏れ」で、原因となる部分を解消すべく工事も今回行いました。
その原因とは、ユニットバスの天井点検口から暖気が小屋裏に漏れ、その温かみで屋根の雪を溶かし、夜、再び凍ることの繰り返しで「氷のダム」が屋根にできたことです。
対処法としては、新しいユニットを組む前に、脱衣室と同じ高さで天井を通して組み、断熱材(ブローイング)を入れました。これで暖気が小屋裏に上がることがなくなり、さらに「無落雪の勾配屋根」でしたので、お客様と打ち合わせの上、後日落雪屋根に葺き替えました。


三角屋根にしたものの、後で落雪が問題になり、板金の形状を変え無落雪にすることがありますが、これにはリスクが付き物です。
最近では板金形状が改良され、リスクが少なくなってきましたが、三角屋根はやはり雪を落とすのが理想です。
オシャレな三角屋根と北国の冬、これはなかなか難しい問題です。

 

【内部作業3日目】
シャワーユニット組立

東区H様邸シャワーユニット組立1

シャワーユニットの設置には、長手側で1,365mm(柱の芯々寸法)必要ですが、今回は1,350mmしかありません。これは、建物に何か問題がある訳ではなく、よくある当たり前の話です。
現在ある建物には、尺貫法で建てられた建物とメートル法で建てられた建物が混在していて、尺貫法が廃止された今でも、建築業界では当たり前のように使われています。
尺貫法の建物の基本寸法1尺5寸は455mm、メートル法では450mmで、5mmの差があります。倍の3尺は910mm、メートル法では900mmで10mmの差です。このように基本寸法が倍に増える毎に差は5mmずつ増え、今回は4尺5寸(×3倍)なので1,365mmと1,350mmとなり、15mmの差です。
さて、このことを踏まえた上で、今回のシャワーユニットですが、「メートル方で作られた建物には設置できないって、どういうこと?」って思いませんか。尺貫法とメートル方が混在する建築業界では、小さい寸法(メートル法)に合わせるべきでは。ましてや、一般的には尺貫法が廃止されている訳ですから。
で今回、メートル法の建物で納まらないシャワーユニットをなぜ組立ようとしているのかと言うと、メーカーが言う設置必要寸法には、必ずクリアー寸法が含まれているので、それを計算し15mmの差を解消することを考えました。既存の建物の狂いも考えれば、ギリギリで計算するのは危険なのですが、脱衣室床の構造も計算し、あれやこれやと検討し「納まる」と判断しました。
メーカーでは、「大丈夫ですかぁ~、知りませんよぉ~」みたいな渋い顔をしていましたが、

東区H様邸シャワーユニット組立2

しっかりと納まりました。
メーカーさんには、2,3言いたい事はありますが、「終わりよければすべてよし」ということで・・・。
今後に期待したいところです。

さて、今日の大工さんは、


流し台撤去の準備作業です。
今回は、L型の流し台からI型への変更で配置も変わるので、通常より作業量が多いので、生活に支障がない部分を先行して壊しておきます。

それ以外に、便器の交換もしました。


リフォーム工事は、新築工事と違って、壊さなければ造れません。
ですから、工事前半のほとんどが壊す作業で、お客様にしてみれば不安でいっぱいだと思います。しかし今日からは、少しづつ新しくなった部分が見え隠れして、楽しくなってくるのでは。

 

【内部作業4日目】
既存流し台の撤去

東区H様邸 流し台撤去

今日は、L型の流し台を撤去し、その他、壁タイルを剥がしたりの解体の1日です。

ゴミカゴ

闇雲にただ壊すのではなく、「綺麗に壊し、綺麗に捨てる」。時間はかかりますが大切な事です。

 

【内部作業5日目】
流し台取付準備。

今日は、明日の流し台取付のための準備作業です。
作業内容は、
・給排水移設
・レンジフード排気移設
・電気配線移設 & 新規追加

東区H様邸 電気配線1

・流し台取付のための下地入れ
・キッチンパネル施工
・床暖房パネルの移設

東区H様邸 床暖パネル

などです。

 

【内部作業6日目】
流し台取付。

東区H様邸 流し台取付1

大工さんの作業最終日、今日は流し台の取付です。
昨日までに下地等の準備が終わっているので、作業は順調に進み、半日程度で取付完了です。
午後から給排水とガスの接続をして、流し台交換作業の完了です。

流し台の撤去から復旧まで3日。この作業を1日でやってしまうような広告を時々、新聞に入ってくる折込チラシで目にします。
流し台の交換作業中は、台所を使う事が出来ません。
1日で作業を完了するということは、お客様にかける負担が少なく良い事です。
しかし「この作業を1日で」となると、何かを省略しなければ成し遂げることが出来ません。
お客様にかける負担の事を考え、作業を早く進めることは大切ですが、それ以上にしっかりと直す事が大切だと私は考えます。
余分にかかる2日間は、「しっかりと」の2日間。
そして、これから長く使っていただくための2日間。

今日で、1週間に亘る大工さんの作業は終了です。
来週は、内装の仕上げ工事と外部工事へと作業は進みます。

 

 

東区H様邸 リフォーム工事 2 》

 


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