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清田区M様邸 新築工事 14

出来てきました。

今週は、フロアーを張り終え、壁・天井の耐火ボード張りへと作業を進めました。


耐火ボードを張り始めると、一気に作業が進むように感じますが、これも先週までの下地作業を丁寧にやってきた結果です。
下地が悪いと、ボードを張るときに「余分な調整」が必要で、それに手間(時間)がかかってしまうのと、さらにその調整すらしなければ、その後の内装仕上工事での調整が必要になります。
しかし、土台敷きに始まった大工さんの作業は、これまで微調整の積み重ねです。それを最後の内装工事でやろうとしても限界があり、それは「ごまかし」にしかなりません。
工法に係わらず、現場での作業が多い建築は、「誤差」との戦いで、その誤差を上手くコントロール出来るか否かが鍵になります。
その微妙な差は、「素人では分からないのでは?」と思うかも知れませんが、そうでもないんです。逆に、「素人だからこそ分かること」もあるのです。
色々なモデルハウスを見て回ると、なんとなくしっかりした造りに見える建物と、デザインはオシャレなんだけど、なんとなくしっくり来ない建物があることを経験した方も少なくないと思います。ただ、「なんとなく」の原因がはっきりしないので、「気のせい」と片付けてしまうだけで、その「なんとなく」こそが大切な感覚で、「住み心地」に大きく影響する部分なんです。
「なんとなく」の裏には、造る職人さん達の一つ一つの積み重ねの差が出ていると私は思います。

さて、下地作業が多い大工さんの作業ですが、完成後でも隠れない部分も多々あります。その一つが「框(かまち)」です。
「框」にも色々ありますが、最近の住宅で使うとすれば、玄関と階段の最上段が一般的で今回もそうです。
框は、床に段差が出来る部分を見切る材料で、どんなに精度の高い材料を使っても最後は、大工さんの手作業によるすり合わせで、腕の見せ所です。

清田区 M 様邸 框

この作業をするときは、何日も前から心の準備をして、朝一番から作業を始めます。
今回も、いい感じで仕上がりました。

今週も雨の日が多い不安定な一週間でしたが、残っていた外壁のコーキングも、貴重な晴れの日にピンポイントで完了することが出来ました。
来週は、壁・天井の耐火ボード張りを終え、造作作業に進みます。建具や造作洗面台の取付など、楽しみです。
大工さんの作業もあと2週間程度。最後までキッチリ仕上げます。

 

 

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