1945年7月14日から15日にかけて、北海道で空襲があった事をご存知ですか?
「北海道空襲」と呼ばれ、それまで爆撃機の航続距離の関係から空襲を受ける事が無かった北海道でしたが、終戦の僅か一か月前に空襲を受けました。
この事は、中学校の歴史の授業等でも、取り上げられる事が少なく、あまり知られていませんが、空襲の範囲は、ほぼ北海道全域と広く、その被害もかなり大きかったそうです。
今日で、その「北海道空襲」から69年が経ちました。
「歴史は繰り返される」とか「喉元過ぎれば熱さ忘れる」などと言いますが、今の日本は正にその問題に直面しています。
大人が子供達に「常識」を教える時、一本の筋道を立てて話をしますが、その大人の世界では、筋の通らない話が沢山あります。
「人を傷つけてはいけません」と言いながら、戦争では仕方ない?
「捉え方によっては・・・」「解釈の仕方によっては・・・」と大人は言い、あれやこれやと理屈を付け正当化しようとします。
企業間でも競争はあり、「競い合う」という事は、決して悪い事ではありませんが、「争い」はどうでしょうか?
争いの原因のほとんどが、自分たちの「損得」の問題。
その背景には、「自分(自分達)さえ良ければ、他はどうでもいい」という考え方があり、その「自分達」の範囲は非常に狭く、単なる「自分勝手」です。
争い(戦争)が終わっても、それぞれの認識の違いから何十年たっても「仲直り」はしていません。
戦争の勝敗が物事の解決には至っていない事は、今までの歴史を振り返れば、誰でも分かる事です。
もともと自分勝手な考えから始まった争い事は、勝敗と言う形で一応の決着をみても、互いに反省する事もなく「自分は悪くない」と、それぞれの認識を押し付けあう戦いを何十年も続けています。
自分勝手から始まった事は、最後まで自分勝手。
何事も、「相手を思いやる気持ち」から始めれば良いと思うのですが。
いっそのこと、争いが起きそうになったら、スポーツとかゲームで決着を付けるという、世界共通のルールを作ったらどうでしょうか?ダメですかねぇ。
今日の「北海道空襲の日」を機会に、もう一度じっくり考えてみたいと思います。